この郡上でも一目おかれる小川の冬の暮らし体験。これが私たちのメッセージの根幹だったのですが、なんと、この一番シミる頃にあっても雪の少ないイベントとなってしまいました。でも、このプログラム、どなたも欠席されることもなくスタートをし、小川の民宿「上出屋」さんの全面協力のもと無事に終了することができました。参加されました皆様と小川の皆様のご理解とご協力により、スケートリンクでの体験をすることもできました。私たちにとってもこの風景が何よりも大事な思い出のひとつとなりました。2日目となれば雪どころか小雨模様、機転を働かせて餅花づくり体験とプログラム変更をいたしました。天候には逆らえないとは承知ながら参加されました皆様には申し訳なく思うところ、けれど私感ながら参加されました皆様にはお人柄よろしく楽しんで頂いたように感じました。「郡上暮らし拝見ツアー」のコンセプト、「観光」といった特別なことではなく「普通」が大事であるということ、土地と人が違えば違うものは何か?その問いかけに郡上にあって普通にある価値をイベントに参加される皆様と発見するということが大事であると訴えてきました。そしてそのプログラムを通じて、協力されたその土地の人たちとのご縁がまたさらに広く豊かな暮らしへと繋がればと思います。
夜を徹して年末から広場に水を撒き氷を重ねる。毎夜積み重ねられた氷の上で、大人たちが、学校の先生たちが、子どもたちの楽しそうな声が走り回ります。そしてデッキブラシを手にし競うアイスホッケー(デッキブラシホッケー)。夜9時がスケートリンクの終了となります。子どもたちが整列し「ありがとうございました!」と大きな感謝の声!寒さに震えるどころか暖かくなってきます。厳しく冷たい冬を友達にする、そんなバイタリティーと美しい風景がこの小川の力なのだと感じました。
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第4回ともなる「郡上暮らし拝見ツアー」、今回は郡上市明宝小川に毎冬あらわれる”手づくりのスケートリンク”がキーワードです。深い峠道と厳寒の季節のなか、人々は手をむすび、笑いあい、心と暮らしを温めます。厳冬に輝く満点の星空の下、全校でたった7人の小学生のために約1ヶ月ものあいだ毎晩夜遅くまで水まきをしてリンクを創りつづる土地の人々。参加者の皆さんには、スケートリンクづくりを通して、この小川のみんなとプチ住人となってもらいたいと思います。翌朝、そのリンクで見るだろう子どもたちの笑顔が楽しみです。
このプログラムは、まず長良川鉄道のミニ旅行からはじまります。流れる山と川並みの風景を眺めながらを参加者の気持ちを切り替えてもらいます。郡上郡上八幡駅で集合ののち峠の厳しい雪道を体験しながら小川の土地へと導かれます。
小川到着ののち、まずは夕食の準備です。案内人(西脇洋恵)さんと共に、地元のスーパーから食材の調達してワイワイガヤガヤクッキング(?)。そうだ!地元の人たちも招待して小川の暮らしぶりを喋ってもらおう!そして時間がきたらスケートリンクづくりへと。天気が良ければ満点の星空が迎えてくれます。寒い中の水撒きとはいえ、みんなとお酒を酌み交わしながら気持ちを温めあえば大丈夫。こうして出来上がったスケートリンクいっぱいに子どもたちの笑顔と出会いたい。小川のみんなと手をとりあい、喋りあい、笑いましょう。そうすれば雪深く不便とされていた暮らしが、実は情け深く豊かな暮らしなのだということが発見されるはずなのです。
2014/2/01-02 「郡上暮らし拝見ツアー in 小川」は無事終了いたしました。
今回の事業は『郡上市交流・移住推進協議会:ふるさと郡上会』と『ぎふローカル鉄道博覧会2014』との連携企画です。
━━━想いと願いをかたちに、郡上の冬期での企画は初めてです、けれど練れば練るほどおもしろく。
━━━郡上の暮らしにやっぱり冬と雪はつきもの。
━━━「岐阜ローカル鉄道博覧会(仮)」との連携。