A dream of 400 begins with one idea.
樹齢400年の桜から、それはひとつの種、
もしそれが芽吹くことがあるのなら、
これから私たちの子から孫へと繋ぐ400年の夢と世界の可能性。
桜の寿命はせいぜい60年です。それが時として高樹齢ともなってしまうのは、ひとえに枯れないよう人が手助けをするからです。人が暮らす風景にこそこういった大事にされる桜が在るのです。愛宕公園に在る「墨染めの桜」は遠藤慶隆が植えたとされるゆえに400年の樹齢と云われています。遠藤慶隆は城下町である郡上八幡のまちづくりを成した人物です。慶隆が描いた夢はこの「墨染めの桜」のように今でも私たちに郡上八幡に暮らす歓びを与えてくれてます。私たちが考えなくてはならないこと。それはこの400年という過去の時間をひるがえし、私たち自身がこれからの400年にむけて創りつづけることができるのか?ということだと思います。私たちはいかな不況な時代に遭遇しているとはいえ、人類の歴史からみても最も物質的に豊かな世界に生きています。しかし人間が本当に立派な存在であることを示しているとは残念ながら言う事はできません。私たちはどう生きても80歳くらいまでが寿命です。しかし私たち「まちづくり」への想いと夢と活動は、私たちが育て植えられたこれらの桜たちにより、その美しい花を愛でる人々の暮らしに大事されることで400年後の未来へと紡いでくれるのです。